蒸し暑さをとどめる重たい夜風。
浴衣のきみ。
マッチの匂い。
星は外灯に隠されている。
じっと手元の星々をみているふりをする。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013 年 04 月
2013/04/30 Tue.
phoem_18
2013/04/26 Fri.
phoem_17
みなもを滑るようにいく。
軌跡はやがて失われ
歩みのてがかりはない。
みえない轍と交差するとき
かすかな既視感にとらわれる。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/04/25 Thu.
phoem_16
二律背反。
根は同じ。
お互いの美しさにも気づかず。
似たもの同士だということも知らず。
こんなにそばにいるのに。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/04/24 Wed.
phoem_15
冷気に身を寄せ合っているのか。
気品ということばを贈ろうか。
明日はわからない。
その美しさは覚悟の表れか。
また出合えるだろうか。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/04/19 Fri.
phoem_14
きらびやかなひととき。
こころを惑わせる匂い。
ひそかに脈打つ思い。
夜気に花弁をとじて。
なお人を虜にするのか。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/04/18 Thu.
phoem_13
誘惑が口をあけてまっている。
抗ったとしてもたかが知れている。
ならば、勢いよく落ちてしまえ。
きっと甘美の蜜を口にできるだろう。
失ったもののことなど考えている暇はない。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/04/17 Wed.
phoem_12
不ぞろいの基準は？
わたしでもなきゃ、あなたでもなく。
みんな同じなのか。
ちがいこそが大事なのか。
きっと、どっちもどうでもいいことだ。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/04/16 Tue.
phoem_11
わたしを惹きつけてやまないもの。
顔をそむけることができない。
背後にかんじるノイズ。
わずかに意識がぶれる。
その意味するところはわからない。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/04/15 Mon.
phoem_10
時の移ろいがみえるとしたら。
青ざめるだろうね。
じぶんがどんどん過去になっていく。
みえてもみえなくても同じ。
だからみえない方がいい。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/04/12 Fri.
