2013 年 05 月

2013/05/14 Tue.

phoem_26

ひとつのなかにいろいろ。

差に目をとめるべきなのか。

同じだと感ずるべきなのか。

解釈が交錯している。

ただ佇んでいるだけなのに。

text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi

2013/05/13 Mon.

phoem_25

風になびいている。

思いがゆれている。

この空を共有する彼方のひと。

ちりぢりになったこころ。

いつかひろい集めてくれるだろうか。

text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi

2013/05/10 Fri.

phoem_24

しめわすれた窓。

土のにおいをはこぶ風。

白いレースのカーテンが揺れる。

ピンクジンの火照り。

誰にも気づかれない時間。

text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi

2013/05/09 Thu.

phoem_23

この美しさのむこう。

やみくもにかき分けて進む。

すんだ湖があらわれるのか。

蜘蛛の毒牙にからめとられてしまうのか。

答がわからぬほど足早になる。

text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi

2013/05/08 Wed.

phoem_22

横顔をみつめる。

頑なな佇まい。

じっとなにかを見つめる。

秋波は届かない。

ただ、待つ覚悟。

text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi

2013/05/07 Tue.

phoem_21

核心は閉ざされている。

ものごとは霞んでいる。

私が見ようとしていないのか。

誰かが隠そうとしているのか。

一陣の風よ吹け。

text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi

2013/05/02 Thu.

phoem_20

花のくびかざり。

花弁の奥から悦楽の匂い。

あなたはもう逃れられない。

恍惚のなかに畏れが芽生える。

諦念という深いため息が洩れる。

text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi

2013/05/01 Wed.

phoem_19

思い切りかぶいてしまへ。

尖ってしまうのだ。

やがて賞賛されるだろう。

意味もなく近寄ってくる輩がいるだろう。

屹立あるのみだ。

text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi