白い首飾り。
そぎ落とされた華やかさ。
質素な清潔感。
白は浮き彫りにする。
あなたという幹を。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/06/04 Tue.
2013/06/03 Mon.
幾重にも閉じられたこころ。
誰にも気づかれないように
そうっと開く。
するとあなたの芯から
匂いの粒子がこぼれ落ちる。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/05/31 Fri.
曲がったことが嫌い。
頑なさが針となって。
ときに人のこころにチクリ。
ほんとうは冷や汗もかく。
でも真っ直ぐしか術はない。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/05/30 Thu.
気取ってる。
睥睨する目線。
気品には手がとどかない。
それどころか、つけすぎた香水のように
手に負えない。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/05/29 Wed.
なにも逃すまい。
神経を研ぎ澄ます。
音もなくすり抜けていくもの。
分からないということもわからず
やがて睡魔が何もかも覆いかくしてしまう。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/05/28 Tue.
渡りのものたちよ。
なぜ行き先がわかるのだ。
待つものがいるとも限らないのに。
くりかえされる膨大な努力。
いったいなにを伝えにいくのか。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/05/27 Mon.
花園の中の孤独。
そこにいるあなたに届かない。
花弁の甘い匂いに
迷い込んだものたちよ。
仲立ちをしておくれ。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/05/24 Fri.
2013/05/23 Thu.
無防備なうしろ姿。
風にのって匂いの粒子やってくる。
交叉しないまなざし。
存在しない存在のわたし。
胸騒ぎが平行移動する。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi
2013/05/17 Fri.
気づかれないようにそっと。
気配を殺してみつめている。
そこからみえない粒子がふりそそぐ。
ときに見上げてほしいとでも言うように。
人はなにげなく顔をあげる。
text : TAKAYAMA Nobuo
photo : TOMOOKA Takashi